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「あの頃の俺とあのゲーム」、レトロゲーム文献書評などなど
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(「ダライアス外伝(その2)」からの続き・・・)

 僕が出した結論はこちらも非常識に徹すること。僕の目的は1コインでクリアすることであり点稼ではない。残機ボーナスも残ボムボーナスもいらないので使いまくってラスボス戦に挑む。

 そしてついにその日はやってきた。

 まずはノーミスでラスボスまで辿り着く。最終ボスが登場。速攻口の前に張り付き通常攻撃及びボム連射。尻尾攻撃だけ避ける。火炎攻撃中も通常攻撃及びボム連射。ボムが尽きたら1機失うことになるが、次の1機も口前で通常攻撃及びボム連射。ボスが画面奥に行き、回避不能攻撃をしてくるが回避の為ボム連射。ボムが尽きて自機が死んでも次の1機でボム連射。ボスが画面外から攻撃してきても同じく回避の為ボム連射。自機が死んでもお構いなしでボム連射。戻ってきたボスの口の前に張り付き通常攻撃及びボム連射。

 ・・・つまり、ボムを使っている数秒間は自機がほぼ無敵なのでその間に敵を倒そうというものである。まさに力押し。そしてこちらの残機もボムも無くなりかけ、戦況が怪しくなりかけたとき、ボスが切り身となってはじけとんだ。ついに最終ボスを倒したのである。

 念願のエンディングは自機が母艦に帰還するような画面。その後、幻想的なもの悲しい音楽と共に宇宙を自由に泳ぎまわる1匹の魚。最後はその魚も遠く離れ、点となっていき、輝く星々と見分けがつかなくなっていく。まるで水槽で飼われていた魚が、何かの拍子に広大な海に放り出され、自由を手に入れ、旅立っていくかのように・・・。

 僕はこのエンディングをみて打ち砕かれた。僕は間違っていたことに気がついた。仕事を理由にアーケードゲームから遠ざかっていた。自分で自分を縛っていた。社会人になりゲーマーである自分を無意識のうちに恥じ、閉じ込めていたのである。しかしながら仕事をやりながらでもゲームはできる。いや、むしろ仕事をきちんとこなして気分転換にやるゲームのすばらしさ。学生の頃とは違った充実感がそこにはあった。

 エンディングの魚のように、僕は新たな自由を手に入れた気がした。

(「ダライアス外伝(余談)」に続く・・・)

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