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「あの頃の俺とあのゲーム」、レトロゲーム文献書評などなど
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(「ダライアス外伝(その3)」からの続き・・・)

 このゲームはこちらがパワーアップすればするほど敵が強くなるゲーム。当時僕はそれを知らなくてフルパワーアップで最終ボスに挑むことになり苦戦した。しかし通常攻撃の武器をWAVEになった後1段階だけで抑えていくと、最終ボスがかなり楽である。楽といっても速攻勝負で倒さないと地獄絵図であることは付け加えておく。敵が画面奥に行く前に倒さないと苦戦必至。

 1995年12月にSEGAサターンに移植されており、若干の違いはあるものの完成度の高い移植となっている。各ゲーマーの評価も概ね良好。
 なによりも音楽がすばらしいので、音楽CDとしても入手の価値がある。ただしプログラムのトラックは絶対に再生しないように。オーディオが壊れても責任持てません。音楽トラックだけをMP3化して楽しむのがお勧め。

 ゲーム作者の談話(本件、V'ゾーン最終ボスSTORM CAUSERについて)
--------------以下引用--------------------
 3次元が持つ可能性に任せていろいろな攻撃をさせてしまったが、いまいちバランスが取れていない。ゲーム的には全ボス中一番問題があるボスのように思う。そのため、正面きって戦ったなら恐らく最強のボスだろう。
--------------以上引用--------------------
V'最終ボスの理不尽さが最近見つけた作者の談話で語られている。

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(「ダライアス外伝(その2)」からの続き・・・)

 僕が出した結論はこちらも非常識に徹すること。僕の目的は1コインでクリアすることであり点稼ではない。残機ボーナスも残ボムボーナスもいらないので使いまくってラスボス戦に挑む。

 そしてついにその日はやってきた。

 まずはノーミスでラスボスまで辿り着く。最終ボスが登場。速攻口の前に張り付き通常攻撃及びボム連射。尻尾攻撃だけ避ける。火炎攻撃中も通常攻撃及びボム連射。ボムが尽きたら1機失うことになるが、次の1機も口前で通常攻撃及びボム連射。ボスが画面奥に行き、回避不能攻撃をしてくるが回避の為ボム連射。ボムが尽きて自機が死んでも次の1機でボム連射。ボスが画面外から攻撃してきても同じく回避の為ボム連射。自機が死んでもお構いなしでボム連射。戻ってきたボスの口の前に張り付き通常攻撃及びボム連射。

 ・・・つまり、ボムを使っている数秒間は自機がほぼ無敵なのでその間に敵を倒そうというものである。まさに力押し。そしてこちらの残機もボムも無くなりかけ、戦況が怪しくなりかけたとき、ボスが切り身となってはじけとんだ。ついに最終ボスを倒したのである。

 念願のエンディングは自機が母艦に帰還するような画面。その後、幻想的なもの悲しい音楽と共に宇宙を自由に泳ぎまわる1匹の魚。最後はその魚も遠く離れ、点となっていき、輝く星々と見分けがつかなくなっていく。まるで水槽で飼われていた魚が、何かの拍子に広大な海に放り出され、自由を手に入れ、旅立っていくかのように・・・。

 僕はこのエンディングをみて打ち砕かれた。僕は間違っていたことに気がついた。仕事を理由にアーケードゲームから遠ざかっていた。自分で自分を縛っていた。社会人になりゲーマーである自分を無意識のうちに恥じ、閉じ込めていたのである。しかしながら仕事をやりながらでもゲームはできる。いや、むしろ仕事をきちんとこなして気分転換にやるゲームのすばらしさ。学生の頃とは違った充実感がそこにはあった。

 エンディングの魚のように、僕は新たな自由を手に入れた気がした。

(「ダライアス外伝(余談)」に続く・・・)


(「ダライアス外伝(その1)」からの続き・・・)
 
 ダライアス外伝は従来のダライアスと同様、先の面は分岐し、マルチエンディングとなっている。全部を攻略するのは時間的にも不可能なので、攻略するのは一番下のコース一本。それが難しいか、簡単かはわからないが、あまり深く考えないことにした。それからスローペースではあったが、ゲームセンターにいったときに1、2回程度プレイするようになった。

 ゲーム自体はボス戦以外そんなに難しくなく、割とはやく最終ボスまで辿り着いた。V'ゾーン最終ボスはSTORM CAUSER。まるで竜巻の中心に入ったような静かな神秘的な空間。そして雲間から現れる巨大な黒い魚の影。影はしだいに姿をあらわにし、まるで黒い悪魔。これからの苦戦を予想させる。

 最終ボスとの初対戦は、一方的で正直話しにならなかった。もちろん一方的というのは最終ボスの圧勝である。僕はなす術なくあっという間に残機を消化しGAME OVERとなった。僕が最終ボスだったら最後に「10年早いぜ!」と言い残すところであるが、10年かけて攻略するわけにもいかない。すぐに今のラスボスの攻略法を検討することになった。従来のように友人もそばにはいない。インターネットも普及していないのですべて自分で考えることになる。

 ラスボスの動きを整理すると、

1)最終ボスは回避不能な攻撃をしてくる。
2)こちらが攻撃できる時間が少ない。

 従来のシューティングゲームは避けながら敵を攻撃するのが醍醐味なのだが、常識を覆している。避けられない、攻撃できない・・・。はっきりいって非常識なのである。
 最終ボスの口の中が弱点であるが、ほとんど口を開けない。さらには画面外や画面奥(3D的な奥行き移動がボスだけできる)に移動して攻撃してくるのだが、その瞬間も攻撃できない上、ほとんど回避不能な攻撃をしてくる(当時は「ほとんど」回避不能と思ったが「絶対」に回避不能みたいである・・・)。理不尽なり。

(「ダライアス外伝(その3)」に続く・・・)


 このゲームには深い思い入れがあり、今でも遊ぶことがある。ゲームに関しては語れるべきものがあまりないが・・・。ここでは僕の当時の心情を中心に語ろうかと思う。

 学生時代の僕は、とある特定のゲームセンターによく足を運び、店員とは顔見知りで、ゲームセンターに行くと必ず友人がいた。深くアーケードゲームを愛する方々の多くがそうであるように、いわゆる僕は常連というやつであった。そんな僕であったが1993年に就職。最初の勤務地は地元東京ではなく大阪になった。忙しい仕事の波を越え、特に残業や飲み会などが無いときは、夜、梅田や難波に1人で行くことがあった。生まれてからずっと東京にいた僕にとっては、ちょっとした観光気分であった。ゲームセンターに入ってスト2対戦をやることもあったが、友人がいるわけでもなく自然にアーケードゲームからは遠ざかっていった。対戦の腕も鈍っていった。

 そんなある日、懲りずにスト2でもやろうかと入ったゲームセンターで「ダライアス外伝」を見つけた。ダライアスといっても僕は特別思い入れがあるわけではない。ダライアス、ダライアスIIの特定のコースをクリアぐらいはしたことあるが、ただそれだけである。しかしながら知っているタイトルの続編ということもあり、なんとなく100円を投じてみた。するとゲームが面白いとかつまらないとか言う以前に、何か僕の心の中に湧いてくるものがあった。なんとなく懐かしさを感じたのだ。ダライアス外伝というゲームが懐かしいというわけではない。未知なるゲームをプレイし、先がみてみたいというフロンティア精神。湧き出た自分の攻略意欲に懐かしさを感じた。そのとき僕はこのゲームを1コインでクリアできるまでやろうと決意した。もちろん学生時代のように毎日プレイすることは不可能である。点稼はどうでもいい。一緒に攻略する友人も側にはいないが、少しずつやってみよう。・・・そう思った。

(「ダライアス外伝(その2)」に続く・・・)
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